塚原重義監督「クラユカバ」「クラメルカガリ」で覗くレトロな世界【藤津亮太のアニメの門V 106回】
塚原重義監督の『クラユカバ』『クラメルカガリ』 の2作を見た。『女生徒』『押絵ト旅スル男』などの短篇で知られるの塚原重義監督による長編(どちらも上映時間は約60分)だ。2作とも、2012年に発表された短篇『端ノ向フ』の延長線上にある、大正時代後半から昭和初期あたりを思わせるレトロな風景とスチームパンクを組み合わせた独特の雰囲気で出来上がっている。2つの作品(『端ノ向フ』を加えると3つ)を見ると、ひ